石鎚国定公園(読み)イシヅチコクテイコウエン

デジタル大辞泉 「石鎚国定公園」の意味・読み・例文・類語

いしづち‐こくていこうえん〔‐コクテイコウヱン〕【石鎚国定公園】

石鎚山中心とする国定公園愛媛高知の両県にまたがり、面河おもごなどがある。

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精選版 日本国語大辞典 「石鎚国定公園」の意味・読み・例文・類語

いしづち‐こくていこうえん ‥コクテイコウヱン【石鎚国定公園】

石鎚山を中心として愛媛、高知の両県にわたる山岳公園。瓶(かめ)ケ森(一八九六メートル)、筒上山(一八五九メートル)、二ノ森(一九二九メートル)などの山と面河(おもご)渓などの渓谷を含む。昭和三〇年(一九五五指定

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「石鎚国定公園」の意味・わかりやすい解説

石鎚国定公園
いしづちこくていこうえん

四国山地中部の石鎚山、面河渓(おもごけい)を中心とした国定公園。1955年(昭和30)指定。愛媛県と高知県にまたがり、面積106.83平方キロメートル。主要景勝地として石鎚山をはじめ、堂ヶ森、瓶(かめ)ヶ森、子持権現(こもちごんげん)山、手箱山(てばこやま)などの山岳美と、面河渓、高瀑(たかだる)渓、雪瀑(ゆきたる)谷、番匠(ばんしょう)谷などの渓谷美がある。西日本の最高峰である石鎚山周辺には高山性動植物が多い。シコクシラベ、コメツガ純林、オモゴザサなどの植生ホシガラスハクビシンヤマネ、イシヅチサンショウウオなどの動物や高山蝶(ちょう)などがあげられる。1968年石鎚神社表参道の西之川下谷から成就社(じょうじゅしゃ)下まで石鎚登山ロープウェーが完成、1970年には裏参道の久万高原(くまこうげん)町関門から標高1500メートルの土小屋まで石鎚スカイライン有料道路が開通した。宿泊、休憩施設も整備されている。

[深石一夫]


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百科事典マイペディア 「石鎚国定公園」の意味・わかりやすい解説

石鎚国定公園【いしづちこくていこうえん】

愛媛・高知2県にまたがり,石鎚山脈の一部を占める国定公園。面積106.83km2。1955年指定。石鎚山伊吹山,筒上山,伊予富士,手箱山などを含み,北面には壮大な断層崖が発達,シコクシラベやコメツガの純林がみられ,ホシガラス,高山チョウ,カモシカ(特別天然記念物)が生息面河渓(おもごけい)も含む。観光基地は西条市小松町(現・西条市)など。
→関連項目愛媛[県]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石鎚国定公園」の意味・わかりやすい解説

石鎚国定公園
いしづちこくていこうえん

愛媛県中部の石鎚山とその南斜面の面河渓を中心として,高知県境の伊予富士,筒上山,手箱山などを含む自然公園。面積 106.83km2。 1955年指定。山地は四国の尾根にあたって展望にすぐれ,シコクシラベの純林などの森林美,花崗岩の面河渓の渓谷美も広く知られる。西条市から石鎚山腹成就社までのロープウェーおよび面河渓関門から土小屋方面への石鎚スカイラインの開通により,登山,探勝は容易になった。

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