石鎚神社(読み)イシヅチジンジャ

デジタル大辞泉 「石鎚神社」の意味・読み・例文・類語

いしづち‐じんじゃ【石鎚神社】

愛媛県西条市西田甲にある神社祭神石土毘古神いしづちひこのかみ役小角えんのおづの開山と伝え、石土蔵王権現いしづちざおうごんげんと称した。

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精選版 日本国語大辞典 「石鎚神社」の意味・読み・例文・類語

いしづち‐じんじゃ【石鎚神社】

愛媛県西条市西田にある神社。旧県社。祭神は石土毘古(いしづちひこ)神。大和時代に創祀。修験道の役小角(えんのおづの)が開山して以来、神仏習合して石土蔵王権現(ざおうごんげん)と称した。石鎚山山頂に頂上社、中腹に成就社(中之宮)、ふもとに本社(口之宮)を置く。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「石鎚神社」の意味・わかりやすい解説

石鎚神社
いしづちじんじゃ

愛媛県西条(さいじょう)市西田甲に鎮座。石土毗古神(いしづちひこのかみ)を祀(まつ)る。石土毗古神は四国第一の高峰石鎚山の霊神である。創建年代不詳。平安初期に成立した『日本霊異記(にほんりょういき)』に石鎚神のことが記されているが、『延喜式(えんぎしき)』にはみられない。社伝では役行者(えんのぎょうじゃ)が修験道(しゅげんどう)の道場として開いたといい、古くから石土蔵王権現(いしづちざおうごんげん)と称され、その別当寺に横峰寺(よこみねじ)、前神寺(まえがみじ)があり、古代、中世に栄えた。明治維新後、神仏分離して現社号とし、山上に頂上社、中腹に成就社(じょうじゅしゃ)、山裾(やますそ)に本社を設けており、毎年夏に登拝祈願する者が多い。例祭4月5日。旧県社。なお、本社を本部神社として、宗教法人石鎚本教が設置されている。石鎚本教は教会数92、布教所数82、教師数1664、信者数4万8179(『宗教年鑑』平成26年版)。

[鎌田純一]

『石鎚神社奉賛会編・刊『石鎚神社一千三百年史』(1967)』


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デジタル大辞泉プラス 「石鎚神社」の解説

石鎚神社

愛媛県西条市にある神社。創建年代不詳。祭神は石土毘古神(いしづちひこのかみ)。山岳信仰聖地である石鎚山を神体とする。山頂(標高1982m)の頂上社、7合目付近の成就社と土小屋遥拝殿、山裾の本社の4社からなる。

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