ハイバル[峠](読み)ハイバル

百科事典マイペディア 「ハイバル[峠]」の意味・わかりやすい解説

ハイバル[峠]【ハイバル】

カイバー峠とも。パキスタンアフガニスタン国境ヒンドゥークシ山系のサフィド・コー山脈中の峠で,最高点は標高1029m。古来,西および中央アジアからインドへの重要な門戸で,ギリシア文化もこの峠を越えてガンダーラ地方などに伝えられた。また,軍事上の要点で歴史上ガズナ朝ムガル帝国ペルシアなどイスラム勢力のインド侵入路となり,またイギリス・アフガニスタン戦争戦場となった。
→関連項目パキスタンペシャーワル

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