百科事典マイペディア 「ペシャーワル」の意味・わかりやすい解説 ペシャーワル パキスタン北部,北西辺境州の州都。アフガニスタン国境のハイバル峠の東方約15kmにあり,古来中央アジアとインド世界を結ぶ交通・商業の要地。銃砲類,紙巻タバコ,家具,絹,綿,毛織物など手工芸品を特産。2世紀クシャーナ朝の都となり,ガンダーラ美術が栄えた。博物館,大学(1950年創立)がある。158万人(2012)。→ガンダーラ 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
世界大百科事典 第2版 「ペシャーワル」の意味・わかりやすい解説 ペシャーワル【Peshāwar】 パキスタン北西端,北西辺境州の州都。人口55万5000(1981)。地名は〈国境の町〉の意。西方約15kmに中央アジアとインド亜大陸とを結ぶハイバル峠があり,軍事・交易上の要地として栄えてきた。20世紀初めまでは,アフガニスタンのカーブルだけでなく,現ウズベキスタン領のブハラ,サマルカンドからも隊商が訪れ,西方からの乾果,サフラン,生糸,じゅうたん,金糸,宝石,東方からの穀物,砂糖,塩,茶,香料,インジゴなどがここで交易された。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報