2分の1成人式(読み)にぶんのいちせいじんしき

知恵蔵mini 「2分の1成人式」の解説

2分の1成人式

小学4年生の児童を対象に、成人の折り返し地点である10歳の節目を祝って学校や地域で行われる任意の行事。親への感謝の気持ちや将来の目標を持つことなどを目的に2000年頃から導入が始まり、全国に広がった。学校で3学期の総合的な学習の時間などを使って実施されるケースが多く、校長や保護者代表による祝いの言葉、「2分の1成人証書」の授与、合唱、親子による感謝の手紙授受などが行われる。行事に先立ち、児童に自分の生い立ちを振り返らせたり、親に子どもの幼少時からの思い出をアンケートしたりする学校も多い。多くの保護者から好評を得る一方で、離婚再婚を経験した家庭や被虐待児への配慮が行き届いていないケースも散見されることから、行事の在り方に異を唱える識者もある。

(2015-5-12)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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