日本歴史地名大系 「鹿の子遺跡」の解説
鹿の子遺跡
かのこいせき
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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茨城県石岡市鹿の子、恋瀬(こいせ)川左岸の台地上にある奈良時代から平安時代にかけての大規模な遺跡。常磐(じょうばん)自動車道の建設に伴い、1979年(昭和54)から県教育財団によってその一部の調査が行われ、鍛冶(かじ)工房跡18基、複数のかまどをもつ連房式竪穴(たてあな)遺構5棟などのほか、多くの竪穴住居跡、掘立て柱建物跡が発見された。出土遺物は土師器(はじき)、須恵器(すえき)が主で、ほかに鉄製品、銅製品、古瓦(こがわら)、墨書(ぼくしょ)のある土器などがある。とくに注目されるのは、計帳、田畑の広さなどが記載された田籍(でんせき)関係文書、具注暦(ぐちゅうれき)など140点の漆紙文書である。遺跡は官衙(かんが)的ブロックと工房的ブロックに分けられ、常陸(ひたち)国の官営工房と考えられている。
[川井正一]
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
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