精選版 日本国語大辞典 「魂・魄」の意味・読み・例文・類語
たましい たましひ【魂・魄】
〘名〙
① 人間、さらにはひろく動物・植物などに宿り、心のはたらきをつかさどり、生命を与えている原理そのものと考えられているもの。身体を離れて存在し、また、身体が滅びた後も存在すると考えられることも多い。霊魂。
※竹取(9C末‐10C初)「みかど〈略〉玉しゐを止めたる心ちしてなん帰らせ給ひける」
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「一世の源氏の、心たましい人にすぐれ給へりけるを得て」
④ 心の傾向、状態をいう。性質。性格。
※黄表紙・心学早染艸(1790)上「三ツ子のたましゐ百までと、すへたのもしくみへけり」
⑤ 心の持ちかた。根性。しょうね。
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