高来寺村(読み)こうらいじむら

日本歴史地名大系 「高来寺村」の解説

高来寺村
こうらいじむら

[現在地名]前原市高来寺

井田いた村の東、川原かわばる川右岸に位置する。北は宇田川原うだがわら村・飯氏いいじ(現福岡市西区)で、周船寺すせんじ(現同上)から肥前国に至る道が通る。高麗寺村とも記された(慶長石高帳・田圃志)。享徳三年(一四五四)八月日の安楽寺公文所下文(太宰府天満宮文書/大宰府・太宰府天満宮史料一三)に「高来寺」とみえ、安楽寺(太宰府天満宮)祭礼で行われる田楽の時の酒代が賦課されている。なお年月日未詳の天満宮安楽寺領不輸庄々等目録(児玉採集文書)に「高来寺庄」とみえ、一円神領であったという。文明一〇年(一四七八)九月、高麗寺村内一〇町などが国分寺内の一〇〇貫の地の代りとして安富遠江守に与えられている(同月二五日大内政弘書下「正任記」同年一〇月二日条)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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