児玉採集文書(読み)こだまおさむさいしゆうもんじよ

日本歴史地名大系 「児玉採集文書」の解説

児玉採集文書
こだまおさむさいしゆうもんじよ

八冊

謄写本 東京大学史料編纂

解説 筑前国怡土郡王丸村の児玉の祖父琢が江戸時代後期に採集した古文書の写。原本は所在不明。表題は児玉採集とあるが、は内閣修史局(現東京大学史料編纂所)編修の久米邦武が明治二〇年に文書採訪に訪れた際の児玉家当主で、文書文中の諸所に「琢案」の注記がみられるように、実際は琢が採集したもの。琢は「筑前国続風土記拾遺」編纂の際に青柳種信の助手を勤めた。糸島地方を中心に、宗像郡・遠賀郡鞍手郡の中世文書をおおむね所蔵者ごとに収録。なお琢が編修した「改正原田記」一〇巻のうち巻九―一〇は、附録として糸島地方の中世文書を編年順に収録する。

活字本 「大日本史料」などに一部が収録される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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