順慶町(読み)じゅんけいまち

精選版 日本国語大辞典 「順慶町」の意味・読み・例文・類語

じゅんけい‐まち【順慶町】

大坂町名。現在の大阪市中央区南船場一~三丁目(旧順慶町通)にあたる。江戸時代新町遊郭の東口筋にあたった。
浮世草子好色一代男(1682)七「順慶(ジュンケイ)町の辻行燈に、立忍び」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本歴史地名大系 「順慶町」の解説

順慶町
じゆんけいまち

現南区最北端の中央西寄りに位置する。博労町ばくろうまち(現東区)の一筋南を東西に通る順慶町通の両側町で、東の東横堀ひがしよこぼり川側から一―五丁目がある。順慶町通は西横堀川まで延び、順慶町五丁目の西に浄国寺じようこくじ町・初瀬はつせ町・五幸ごこう町が続く。天正一一年(一五八三)筒井順慶が豊臣秀吉から宅地を与えられ、旅館を建設したことから町名が生れたという(増補筒井家記)。延享版「難波丸綱目」に順慶町として板木屋・漆屋・蒔絵・鋸(鍛冶屋町筋)・刀脇指小道具仲買・石灰問屋、狂言師森喜右衛門が載り、「新刻浪華人物誌全」に葛井竹亭、「浪花当時人名録」に山田圭三が記され、著述として「野史小説ノ書」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android