普及版 字通 「項(漢字)」の読み・字形・画数・意味
項
常用漢字 12画
[字訓] うなじ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は工(こう)。工は上下の間を支える支柱のある形。〔説文〕九上に「頭の後ろなり」とあって、うなじをいう。頸は頸脈のある部分。その頸の後ろ。容易に人に屈せず、権力に抗して譲らぬものを強項という。
[訓義]
1. うなじ、くびすじ、くび。
2. 頭の後ろ、冠の後ろ。
3. 大きい。
4. 分類の項目、ことがら。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕項 宇奈自(うなじ) 〔和名抄〕項 宇奈之(うなじ) 〔名義抄〕項 ウナジ・アヒダ・ニハカ・タチマチ
[語系]
項heong、頸kiengは声義が近い。肢体の支えとなるところは、首には項頸、またkangといい、足には脛hyeng、heangという。みな一系の語である。
[熟語]
項頤▶・項圏▶・項鎖▶・項縮▶・項枕▶・項背▶・項領▶
[下接語]
按項・移項・款項・強項・事項・秀項・縮項・初項・条項・前項・短項・背項・別項・要項
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報