精選版 日本国語大辞典 「支柱」の意味・読み・例文・類語
し‐ちゅう【支柱】
〘名〙
① 物が倒れたり落ちたりしないようにささえる柱。つっかい棒。〔五国対照兵語字書(1881)〕
※鳥影(1908)〈石川啄木〉九「鵜飼橋の支柱が、夜目にそれと見える様になった」 〔後漢書‐章帝紀〕
② (━する) ささえとなること。また、そのもの。家・国などで集合体の中心となる人。大黒柱。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉九「穵林登(ウヱリントン)一人の堅志定力に由りて維持し、その自己に倚頼するに由りて支柱し得たり」
※綿(1931)〈須井一〉二「姉は、近村の製糸工場の女工として、一家の支柱を司ってゐた」
ささえ‐ばしら ささへ‥【支柱】
〘名〙 物の落下や倒壊などを防ぎ支えるために立てる柱。つっかいばしら。つっぱり。しちゅう。
※若き日(1943)〈広津和郎〉二「縁側の支へ柱の根元に地面から水分が薄黒く上って」
つかえ‐ばしら つかへ‥【支柱】
〘名〙 ささえにする柱。つかえ。ささえばしら。しちゅう。
※慶長見聞集(1614)七「つかへ柱をかへ」
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