デジタル大辞泉
「露西亜」の意味・読み・例文・類語
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ロシア【露西亜】
[一] 九世紀にロシア平原の
西部に興り、のちヨーロッパの東部からシベリアに及ぶ地域を支配した
スラブ民族を中心にした巨大国。九世紀後半キエフ公国の成立後、一二世紀には封建的諸公国の分立時代となり、一三世紀にモンゴルの征服を受け一時期キプチャク‐カン国の
属国となった。その後一四世紀にはロシア帝国のもととなるモスクワ大公国が生まれ、中央集権国家として成長。一七世紀以降はロマノフ家の支配が始まりピョートル一世の時に絶対主義体制を完成、ロシア帝国として発展。しかし、一九一七年の二月革命により
ロマノフ朝は崩壊。続く十月革命により世界初の社会主義政権が成立した。
オロシャ。
※外国事情書(1839)「
魯西亜(ロシヤ)は北の又北なる国に御座候処、『ペートル』と申英主出候て」
[二] 中央ロシアからシベリアにかけてユーラシア大陸の北部を占める連邦国。一九一七年の十月革命後に社会主義共和国として成立、二二年以降は
ソビエト連邦の中心、ロシア‐ソビエト連邦共和国と称した。九一年ソビエト連邦の解体により独立し、ロシア連邦と
改称。共和国二一、
地方(
クライ)六、州四九、連邦特別市二、自治州一などから成る。首都モスクワ。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報