霖(漢字)

普及版 字通 「霖(漢字)」の読み・字形・画数・意味


16画

[字音] リン
[字訓] ながあめ

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 形声
声符は林(りん)。〔説文〕十一下に「雨ふること三日已なるを、霖と爲す」とあり、〔左伝、隠九年〕の文による。久雨で水量が増すことを、霖潦という。

[訓義]
1. ながあめ。
2. 字はまた淋(りん)に作る。

[古辞書の訓]
和名抄〕霖 奈加阿女(ながあめ)。今案ずるに、一名雨、一名雨 〔名義抄〕霖 ナガメ・コシアメ 〔立〕霖 ナガアメ・シグレ 〔字鏡集〕霖 ナガアメ・アシアメ

[語系]
霖limは霪・jimと声義の通ずるところがある。〔説文〕十一上に「久雨をと爲す」とあり、霪はその繁文。〔爾雅、釈天〕に「、之れを霖と謂ふ」とみえる。

[熟語]
霖霪霖雨・霖・霖霖余霖霖霖瀝・霖潦
[下接語]
陰霖・霪霖・夏霖・甘霖・狂霖・洪霖・秋霖・愁霖・春霖・梅霖・晩霖・幽霖・沃霖・連霖

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android