雲泥(読み)うんでい

精選版 日本国語大辞典 「雲泥」の意味・読み・例文・類語

うん‐でい【雲泥】

〘名〙
① 雲と泥。違いのはなはだしいことのたとえ。雲壌(うんじょう)霄壌(しょうじょう)
菅家文草(900頃)二・山家晩秋「雲泥不地高卑、風月只期天久遠
平家(13C前)四「今は雲泥まじはりを隔てて」 〔杜甫‐送韋書記赴安西詩〕
② (━する) はなはだしく違うこと。
三国伝記(1407‐46頃か)八「其の志遙に雲泥せり」

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デジタル大辞泉 「雲泥」の意味・読み・例文・類語

うん‐でい【雲泥】

天の雲と地の泥。二つの間に大きな差違のあるたとえ。「雲泥の開き」
源平いづれ勝劣無かりしかども、今は―交はりを隔てて」〈平家・四〉

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普及版 字通 「雲泥」の読み・字形・画数・意味

【雲泥】うんでい

天地の差。北魏済〔陰凉州に贈る〕詩 雲泥、已に路を殊にす 暄涼、(なん)ぞを同じうせん

字通「雲」の項目を見る

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