雲居の橋(読み)くもいのはし

精選版 日本国語大辞典 「雲居の橋」の意味・読み・例文・類語

くもい【雲居】 の 橋(はし)

① 雲のかなたにかかっている橋。七夕(たなばた)の夜、天の川にかけられるという鵲(かささぎ)の橋。
※続古今(1265)秋上・三一四「かささぎの雲井の橋の遠ければ渡らぬ中に行く月日哉〈藤原知家〉」
宮中階段
六百番歌合(1193頃)春上・四番「春来れば星の位にかげ見えて雲ゐのはしに出づるたをやめ〈藤原定家〉」
③ 通ってこないこと。または、通うことができないことのたとえ。
女重宝記(元祿五年)(1692)五「雲井(クモヰ)の橋(ハシ)とはかよひなきをいふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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