集・聚(読み)あつまる

精選版 日本国語大辞典 「集・聚」の意味・読み・例文・類語

あつま・る【集・聚】

〘自ラ五(四)〙
多くの物や人が一箇所に寄り合う。集中する。むらがる。
仏足石歌(753頃)「四つの蛇(へみ) 五つの鬼(もの)の 阿都麻礼流(アツマレル) 穢き身をば 厭ひ捨つべし 離れ捨つべし」
源氏(1001‐14頃)乙女「上(かみ)(なか)(しも)の人、我も我もとこの道に心ざしあつまれば」
複数の人からの精神的な活動が、人や物事に寄せられる。
※舗道雑記帖(1933)〈高田保〉ヨーヨー時代「この社会木鐸が鳴り出づれば、たちまち三原山に人気が集る次第であって」

あつ・める【集・聚】

〘他マ下一〙 あつ・む 〘他マ下二〙
① 多くの物や人を一箇所に寄せ合わせる。まとめる。
書紀(720)神代下(鴨脚本訓)「乃ち八十万の神を天高市に合(アツメ)、帥(ひき)ゐて天に昇る」
※源氏(1001‐14頃)絵合「『から絵どもあつめらる』と聞き給ひて、権中納言いと心を尽くして軸、表紙、紐の飾り、いよいよ整へ給ふ」
② 多くの人の気持関心などを引き寄せる。「世間注目を集める」

あつ・む【集・聚】

〘他マ下二〙 ⇒あつめる(集)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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