門僕神社(読み)かどふさじんじや

日本歴史地名大系 「門僕神社」の解説

門僕神社
かどふさじんじや

[現在地名]曾爾村大字今井小字見山

曾爾そね川左岸に鎮座祭神天児屋根あめのこやね命。旧村社。創祀は不詳であるが、「延喜式」神名帳の宇陀うだ郡「門僕神社鍬靫」に比定され、同九条家本・金剛寺本にカトノの訓註がある。国史大系本頭注に「考異云秘釈加止末毛利或云僕一本作陪」とみえ、「大和志」は「かとの ふさ」、度会延経「神名帳考証」は「門倍」とするなど社名には諸説がある。祭神は「惣国風土記」大和国の項に火闌芹ほすせり命を祀るとするが、火闌芹命は衛門府に勤仕した隼人の祖で(「日本書紀」神代巻)、「門陪」を門部の義と解した説(度会延経「神名帳考証」など)に従ったものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android