長谷神社(読み)ながたにじんじや

日本歴史地名大系 「長谷神社」の解説

長谷神社
ながたにじんじや

[現在地名]三原市小坂町 長谷川

沼田ぬた川北岸にあり、小坂おさか町と長谷町の境の八幡はちまん山頂鎮座。小坂八幡宮ともいう。祭神は息長帯日売命・品陀和気命・玉依日売命。旧村社。境内社に高良こうら神社を祀る。

社伝および「芸藩通志」によると、延徳三年(一四九一)勧請という。建長四年(一二五二)一一月日付の安芸沼田本庄方正検注目録写(小早川家文書)の仏神田のうちに「長谷宮仁王講田三反」と記す長谷宮は当社と考えられるが、沼田下ぬたげ村の二位にい神社に比定する説もある。「長谷村誌」所収の棟札写によると、延徳三年二月に、大檀那小早川敬平、両公文類宗・敬支らによって小坂八幡宮が造立され、大永二年(一五二二)には大檀那小早川興平、大施主公文田坂頼賀らが長谷八幡宮宝殿を造立し、造営の間、別当大長だいちよう寺院主宥序が参籠供養を行っている。

長谷神社
ながたにじんじや

[現在地名]桑名市桑部

桑部くわべの中央にあり、旧村社。「延喜式」神名帳では桑名郡一五座のうちに「長谷ハセノ神社」がある。祭神は「五鈴遺響」では岐神(衝立舟戸神)としているが、現在では建御雷之男神・天児屋根命の二神を主神としている。例祭は一〇月一七日。社伝によると常陸鹿島神宮より奈良の春日神社へ建御雷之男神を勧請した際に、この地で一泊したので、社殿を設けて祀ったとある。旧地は現在地よりも南の丘陵地の谷間にある字長谷にあったが、四〇〇年ほど前に社殿が流出して現在地に漂着したといわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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