普及版 字通 「鍼(漢字)」の読み・字形・画数・意味
鍼
17画
[字訓] はり・さす・いましめ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は咸(かん)。咸に箴(しん)の声がある。〔説文〕十四上に「ふ以(ゆゑん)なり」とあり、箴五上に「衣を綴(ぬ)ふ箴(はり)なり」とみえて同義。箴をしつけ針とする説もある。慣用によって、鍼は鍼灸、箴は箴(しんけい)(いましめ)の意に用いる。鍼は鍼(しんへん)・治療の意から、また鍼戒の意となる。針は鍼の俗字。
[訓義]
1. はり、ぬいばり、くすりばり、いしばり。
2. さす、はりさす、とおす。
3. いましめる、いましめ。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕鍼 波利(はり)〔名義抄〕鍼 ハリ/鍼管 ハリヅヅ 〔立〕鍼 ハリ・シム
[語系]
鍼(針)・箴tjimは同声。材質は異なるも、同じくはりをいう。それで同義に用いる。
[熟語]
鍼▶・鍼灸▶・鍼姑▶・鍼工▶・鍼巧▶・鍼沙▶・鍼刺▶・鍼指▶・鍼師▶・鍼▶・鍼術▶・鍼女▶・鍼神▶・鍼石▶・鍼線▶・鍼尖▶・鍼治▶・鍼黹▶・鍼刀▶・鍼筒▶・鍼盤▶・鍼鼻▶・鍼▶・鍼縫▶・鍼▶・鍼薬▶・鍼縷▶・鍼路▶
[下接語]
運鍼・棘鍼・施鍼・鍼・石鍼・鍼・鍼・鉄鍼・鍼・縫鍼・鍼・磨鍼・良鍼
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報