普及版 字通 「銛(漢字)」の読み・字形・画数・意味
銛
14画
[字訓] すき・もり
[説文解字]
[字形] 会意
金+舌(かつ)。舌は刮の従うところで、もと(かつ)に作る字。剞(きけつ)(把手のある彫刻刀)を以て祝告の器((さい))を傷つける意象の字。銛は鋭い刃をもつもので、すき・もりをいう。〔説文〕十四上に「(すき)の屬なり。金に從ひ、舌(ぜつ)聲。讀みて(せん)の(ごと)くす。桑欽は讀みて(れん)のくす」(段注本)とする。声符の音が合わないので、諸説を生ずるのであろうが、もとに従う字で、その音もあり、断割の意に用いる。鋭利の意。〔広雅、釈詁二〕に「利なり」とあり、賈誼の〔屈原を弔ふ文〕に「(ばくや)(古の名剣)を鈍しと爲し、刀を銛(するど)しと爲す」とみえる。
[訓義]
1. すき。
2. はさきがするどい、もり。
3. おの。
4. たつ、たちきる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕銛 キル・ケヅル・トシ・キハ・トル 〔立〕銛 トル・ノコギリ・キサス・ウツル・ケヅル・ハルカ・トシ・スキ・キル
[熟語]
銛鋭▶・銛鍔▶・銛鉤▶・銛達▶・銛刀▶・銛鈍▶・銛兵▶・銛鋒▶・銛利▶
[下接語]
剣銛・毫銛・鋒銛・銛
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報