重着(読み)かさねきる

精選版 日本国語大辞典 「重着」の意味・読み・例文・類語

かさね‐・きる【重着】

〘他カ上一〙 重ねて着る。重ね着をする。
万葉(8C後)一六・三七九一「ま榛(はり)もち にほしし衣に 高麗錦 紐に縫ひ着け 刺部重部 並み累服(かさねきて)
※後拾遺(1086)雑一・八九二「墨染(すみぞめ)にあけの衣をかさねきて涙の色のふたへなる哉〈中臣輔親〉」

かさね‐ぎ【重着】

〘名〙 衣服を重ねて着ること。また、その衣服。重(かさね)。《季・冬》
日葡辞書(1603‐04)「Casaneguiuo(カサネギヲ) スル」
※浄瑠璃・雪女五枚羽子板(1708)中「殿御(とのご)もやうのかさねぎの、うらなつかしき女はだ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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