デジタル大辞泉
「郎子」の意味・読み・例文・類語
いら‐つ‐こ【▽郎子】
上代、若い男性を親しんで呼んだ語。いらつきみ。⇔郎女。
「太子菟道稚―、位を大鷦鷯尊に譲りまして」〈仁徳紀〉
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いら‐つ‐こ【郎子】
※
書紀(720)仁徳即位前(前田本訓)「時に太子
(ひつきのみこ)、
菟道(うちの)稚郎子
(わかイラツコ)、位を
大鷦鷯尊に譲りて、未即帝位
(あまつひつきしろしめさす)」
[語誌]「いらつめ(
郎女)」と対の語で、「いら」は「いろも」「いろせ」「かぞいろ」など特別な親愛関係を示す「いろ」と関係があり、「つ」はもと、連体修飾の
助詞。「いらつめ」と同様、何らかの
身分について用いられた
一種の
敬称と思われるが、平安時代には衰えた。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「郎子」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報