遺伝子組換え実験指針(読み)いでんしくみかえじっけんししん(英語表記)guideline for recombinant DNA experiment

日本大百科全書(ニッポニカ) 「遺伝子組換え実験指針」の意味・わかりやすい解説

遺伝子組換え実験指針
いでんしくみかえじっけんししん
guideline for recombinant DNA experiment

研究段階の遺伝子組換え実験を安全に実施するための基準組換えDNA実験指針生物の種類によって封じ込めの度合いが規定され、実験の種類によっては事前に申請して許可を受けて実施されていた。当初は大学などの実験は文部省、それ以外は科学技術庁所轄で、2001年(平成13)の省庁再編以降は文部科学省が担当していた。指針は状況の変化等にあわせてたびたび改定され、2002年には高校でも一部の組換えDNA実験が行えるようになった。しかし、2004年2月、従来の「組換えDNA実験指針」は、カルタヘナ法と称される「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(遺伝子組換え規制法)」(平成15年法律97号)の施行に伴って廃止された。それ以降、組換えDNA実験は、カルタヘナ法および関連の法律に従って実施されている。

[飯野和美]

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