遠流志別石神社(読み)おるしわけいしじんじや

日本歴史地名大系 「遠流志別石神社」の解説

遠流志別石神社
おるしわけいしじんじや

[現在地名]石越町北郷 中沢

町域ほぼ中央部、矢作やはぎ地区よりやや北東に入った中沢なかざわ地区、低丘陵杉林のなかに鎮座。近年までは樹齢数百年の大杉におおわれていた。昭和一〇年(一九三五)建立の石の大鳥居をくぐり境内に入ると、狛犬・石灯籠が目につく。うち一対は天保一〇年(一八三九)年紀をもつ。延喜式内社で栗原郡七座の一つ。旧郷社。祭神は日本武尊。石神いしがみさまと通称され、安産の神、また水火の災いを除くとして里人の信仰を集める。伝承によれば、日本武尊東征に際し、倭姫命より授かって平定に効験のあった明玉が霊石と化したのでこれを祀ったことに始まるといわれ、この霊石が子石を産んだので、村を石子石いしこいし村と称したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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