過行(読み)すぎゆく

精選版 日本国語大辞典 「過行」の意味・読み・例文・類語

すぎ‐ゆ・く【過行】

〘自カ四〙
① その場所を通って行く。通り過ぎて行く。通り越して行く。越えて行く。通過する。
万葉(8C後)五・八八六「百重山 越えて須疑由伎(スギユキ) 何時しかも 京師(みやこ)を見むと 思ひつつ」
② 時が移ってゆく。時がたつ。移り変わってゆく。経過する。
※万葉(8C後)八・一六〇〇「妻恋ひに鹿(か)鳴く山辺秋萩は露霜寒み盛り須疑由君(スギユク)
③ 死ぬ。死去する。
浄瑠璃・花山院后諍(1673)三「みづからは最早只今過行くなり、空しき姿を其の儘にあの花山寺へ送りつつ」

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普及版 字通 「過行」の読み・字形・画数・意味

【過行】かこう(くわかう)

あやまった行為。〔礼記表記君子は~自ら其の功を(たか)しとせず、以てに處(を)るを求め、行に(したが)はず、以て厚きに處るを求む。

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