辻原登(読み)ツジハラノボル

デジタル大辞泉 「辻原登」の意味・読み・例文・類語

つじはら‐のぼる【辻原登】

[1945~ ]小説家和歌山の生まれ。本名、村上博。「村の名前」で芥川賞受賞。他に「麒麟きりん」「遊動亭円木」「枯葉の中の青い炎」「花はさくら木」など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「辻原登」の解説

辻原登 つじはら-のぼる

1945- 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和20年12月15日生まれ。同人誌「第二次文学共和国」に参加。一時休筆するが,昭和60年「犬かけて」で注目される。平成2年現代中国の村を舞台に,時空をこえた人間の関係をえがいた「村の名前」で芥川賞。11年「翔(と)べ麒麟(きりん)」で読売文学賞。12年「遊動亭円木」で谷崎潤一郎賞。同年東海大教授。17年「枯葉の中の青い炎」で川端康成文学賞。19年「花はさくら木」で大仏(おさらぎ)次郎賞。22年「許されざる者」で毎日芸術賞。23年「闇の奥」で芸術選奨文部科学大臣賞。24年「韃靼(だったん)の馬」で司馬遼太郎賞。同年紫綬褒章。25年「冬の旅」で伊藤整文学賞。同年「熱い読書冷たい読書」で毎日出版文化賞。和歌山県出身。文化学院卒。本名は村上博。作品はほかに「黒髪」「家族写真」など。

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