輩・儕・儔(読み)ともがら

精選版 日本国語大辞典 「輩・儕・儔」の意味・読み・例文・類語

とも‐がら【輩・儕・儔】

〘名〙
① 同じような人々。ある一定の種類に属する人々を、その集団として表現する語。なかま。同類
※仏足石歌(753頃)「幸(さきはひ)の厚き止毛加羅(トモガラ)参到(まゐた)りて正目(まさめ)に見けむ足跡(あと)の羨(とも)しさ嬉しくもあるか」
源氏(1001‐14頃)明石「深き御うつくしみ、大八洲にあまねく、沈めるともがらをこそ、多くうかべ給ひしか」
② (「ともがらを結ぶ」の形で) よしみ。友好。仲間となること。同盟を結ぶことについていう。
書紀(720)継体二三年三月(前田本訓)「是に由りて加羅、儻(トモカラ)新羅に結びて怨を日本に生せり」
[語誌]平安時代の和文資料にはほとんど用いられず、訓点資料に多用される漢文訓読語である。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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