普及版 字通 「蹂(漢字)」の読み・字形・画数・意味
蹂
16画
(異体字)
4画
[字訓] ふむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は柔(じゆう)。〔説文〕十四下にを正字とし、「獸の足、地を蹂(ふ)むなり」とし、篆文として蹂を録する。いま蹂践の字に蹂を用いる。は大小の虫が相蹂践する形で、獣足を以て相蹂践する意には、蹂の字がふさわしい。〔詩、大雅、生民〕「或いは簸(あふ)ぎ、或いは蹂む」とは、脱穀のことをいう。
[訓義]
1. ふむ、獣の足でふむ。
2. いねふみ、もみがらをふんでとる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕蹂 阿止豆久(あとつく)、、布牟(ふむ)〔名義抄〕蹂 フム 〔字鏡〕蹂 フム、踐なり、阿止足(あとあし)
[語系]
蹂()・柔・・njiuは同声。また、(肉)njiuk、(弱)njikは声近く、肉のようにやわらかいものをいう語である。あしうらの柔らかい肉を以て蹂践することをいう。
[熟語]
蹂若▶・蹂▶・蹂践▶・蹂促▶・蹂▶・蹂剔▶・蹂蹈▶・蹂抑▶・蹂掠▶・蹂▶・蹂▶・蹂▶
[下接語]
攻蹂・雑蹂・蹂・残蹂・践蹂・騰蹂
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報