越年(読み)えつねん

精選版 日本国語大辞典 「越年」の意味・読み・例文・類語

えつ‐ねん ヱツ‥【越年】

〘名〙 旧年を送って新しい年をむかえること。としこし。おつねん。
※東寺百合文書‐ち・文安六年(1449)正月二五日・二十一口方評定引付「大蔵卿阿闍梨、宰相阿闍梨、中納言阿闍梨、昇進御免事、既及度々懇望、越年之間、不可有子細旨、衆儀畢」
※杉風宛芭蕉書簡‐元祿元年(1688)二月中旬「拙者無事に越年いたし今程山田に居申候」 〔黄滔‐寄羅浮山道者詩〕

おつ‐ねん ヲツ‥【越年】

〘名〙 年を越すこと。新年を迎えること。年越し。えつねん。
太平記(14C後)二六「淀・八幡に越(ヲツ)年して、なほ諸国の勢を待ちそろへて」

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デジタル大辞泉 「越年」の意味・読み・例文・類語

えつ‐ねん〔ヱツ‐〕【越年】

[名](スル)古い年を送って新しい年を迎えること。年越し。おつねん。「今年は郷里越年した」「越年資金」
[類語]年越し越冬年を越す年が明ける

おつ‐ねん〔ヲツ‐〕【越年】

[名](スル)えつねん(越年)」に同じ。

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