赤沼田村(読み)あかんたむら

日本歴史地名大系 「赤沼田村」の解説

赤沼田村
あかんたむら

[現在地名]那賀町赤沼田

きた(五八六・七メートル)の西南麓、麻生津おうづ川上流の北岸に集落があり、北に横谷よこたに村、東は麻生津峠を越えて伊都いと御所ごせ(現かつらぎ町)、南は山地が広がり、飯盛いいもり山の東に続く尾根で伊都郡上番かみばん(現那賀郡粉河町)に接する。村内北側を西から東へ高野街道が通り、麻生津峠を越えて高野山に至る。「続風土記」は「村中に田地の字に赤田といふあり、又黒沼田の森といふあり、村名も赤土の沼田の義なり」と記す。

赤沼田村
あかんたむら

[現在地名]小坂町赤沼田

長瀬ながせ村の東にあり、小坂川北岸の赤沼田・深作ふかさく、南岸の立石たていしの三集落からなる。元禄八年(一六九五)検地帳(小坂町教育委員会蔵)では高三一石余、田一町三反余・畑三町一反余。「飛騨国中案内」によれば免四割一分、家数三五、うち百姓二六・門屋九。松のある大萱おおがや山は普請山となっていた(元禄一五年「飛州御林山之改帳」徳川林政史研究所蔵)。寛政一二年(一八〇〇)の村明細帳(小坂町教育委員会蔵)によれば高四二石余、田一町三反余・畑六町七反余、家数四〇、男一一〇・女一〇二、馬一〇。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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