赤山陣屋跡(読み)あかやまじんやあと

日本歴史地名大系 「赤山陣屋跡」の解説

赤山陣屋跡
あかやまじんやあと

[現在地名]川口市赤山

大宮台地南端、多くの溺れ谷が台地深く入り込み、複雑な地形を呈している鳩ヶ谷支台の中央部に位置する。台地の標高は一五メートルから二〇メートルで平坦。台地は北側を綾瀬川低地からの谷によって、南側を荒川低地からの谷によってそれぞれ画されている。陣屋はその樹枝状の谷を利用して築かれ、周囲の低湿地がそのまま自然の外堀として機能している。築城者は関東郡代伊奈忠治で、築城の時期は忠治が足立郡内二八ヵ村七千石の知行を得た元和四年(一六一八)説のほか、寛永六年(一六二九)・同一九年の諸説がある。伊奈氏は当陣屋に忠治から忠尊までの一〇代にわたり関東郡代として居住したが、寛政四年(一七九二)忠尊が家中騒動などを理由に改易され陣屋は廃された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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