赤壁(読み)セキヘキ

デジタル大辞泉 「赤壁」の意味・読み・例文・類語

せきへき【赤壁】

中国湖北省の南東部揚子江ようすこう南岸にある史跡赤壁の戦い古戦場
中国湖北省の東部、黄岡県の揚子江北岸の地。蘇軾そしょくが「赤壁賦せきへきのふ」を作った所。

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精選版 日本国語大辞典 「赤壁」の意味・読み・例文・類語

せき‐へき【赤壁】

[一] 中国、湖北省武漢市の南西、嘉魚県にある揚子江の南岸をいう。後漢末、孫権劉備連合軍曹操軍船を破った古戦場。切り立った岩の斜面に赤壁の二字がきざまれている。
[二] 中国、湖北省武漢市の西、黄岡県にある揚子江左岸の赤鼻山をいう。宋の蘇軾(そしょく)がここに遊び、赤壁の古戦場と誤って赤壁賦(せきへきのふ)を詠じた所として知られ、その故事にちなんでつけられた名。

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改訂新版 世界大百科事典 「赤壁」の意味・わかりやすい解説

赤壁 (せきへき)
Chì bì

中国,長江(揚子江)流域に点在する地名。なかでも湖北省嘉魚県西のものが,赤壁の戦の地として有名。華北平定に成功した曹操は,208年(建安13)中国統一の目的で南下してきた。劉備の謀臣諸葛孔明(しよかつこうめい)は孫権のもとに赴き,劉備・孫権の同盟に成功,長江を下って来た曹操の軍と赤壁で対峙火攻の計でこれを打ち破った。こうして天下三分の情勢がほぼ成立した。なお蘇軾(そしよく)(東坡)の《赤壁賦》に歌われた赤壁は湖北省黄岡(古称黄州)にある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「赤壁」の意味・わかりやすい解説

赤壁
せきへき

チーピー(赤壁)」のページをご覧ください。

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