讃岐国名勝図会(読み)さぬきのくにめいしようずえ

日本歴史地名大系 「讃岐国名勝図会」の解説

讃岐国名勝図会
さぬきのくにめいしようずえ

梶原藍水編

成立 嘉永六年―明治初年

草稿本 香川郡東・香川郡西・阿野郡南・阿野郡北・鵜足郡・那珂郡八冊は国立公文書館、多度郡三野郡・豊田郡は鎌田郷土博物館

解説 高松城下町人で歴史に関心があった梶原藍渠の後を受けてその子藍水が本格的に編纂した讃岐の地誌で、嘉永六年に大内郡から出版し始めたが途中で終わった。香川郡東の草稿本に明治二年の記事がある。郡ごとに名所・旧跡寺院・神社・土地の状況など多方面にわたって記しており、よく知られている地誌である。西讃多度三野・豊田三郡の草稿本の内容が未完であるのが惜しまれる。木版本は大内郡・寒川郡山田郡三木郡・香川郡東の一部七冊がある。

活字本 「日本名所風俗図会」一四(四国の巻)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報