調伏曾我(読み)ちょうぶくそが

精選版 日本国語大辞典 「調伏曾我」の意味・読み・例文・類語

ちょうぶくそが テウブク‥【調伏曾我】

謡曲。五番目物。宝生流金剛流喜多流。宮増作か。箱根権現に参拝した源頼朝従者の中に父のかたきの工藤祐経をみつけた箱王はこれを討とうとするが、別当に止められ寺に連れ戻される。別当が祐経調伏の祈願をすると、不動明王が現われて祐経の形代(かたしろ)の首を切り、箱王が本望を遂げるしるしを示す。

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