普及版 字通 「誣(漢字)」の読み・字形・画数・意味
誣
14画
[字訓] しいる・そしる・あざむく・まげる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は巫(ふ)。巫は祝・呪詛(じゆそ)をなすもので、その言に誣妄のことが多い。〔説文〕三上に「加なり」とは架言、浮誇虚誕の語をいう。〔左伝、荘十六年〕「犧牲玉帛、敢て加へざるなり」の加は虚加、供えものを実際以上に神に告げることをいう。人をそしることを加誣という。
[訓義]
1. しいる、無実のことをあるようにいう、そしる。
2. あざむく、まげる、なみする、みだりにする。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕誣 シヘタリ・シブル・ヒロム・アザムク・イツハル・カコツ・シフ 〔字鏡集〕誣 ヒク・シヘタク・イツハル・シフ・アザムク・カコフ・ヒロム・ハカル・シフル
[語系]
誣・巫miuaは同声。(舞)も同声。巫に舞の意があり、誣をまた舞言という。同系の語である。
[熟語]
誣▶・誣▶・誣枉▶・誣劾▶・誣陥▶・誣欺▶・誣矯▶・誣言▶・誣構▶・誣告▶・誣罪▶・誣詞▶・誣執▶・誣譖▶・誣説▶・誣善▶・誣▶・誣訴▶・誣奏▶・誣争▶・誣詆▶・誣服▶・誣謗▶・誣妄▶・誣罔▶・誣乱▶・誣惑▶
[下接語]
陥誣・欺誣・虚誣・矯誣・愚誣・巧誣・讒誣・自誣・失誣・取誣・侵誣・遭誣・詆誣・謗誣
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報