普及版 字通 「訊(漢字)」の読み・字形・画数・意味
訊
人名用漢字 10画
[字訓] しらべる・とう・つげる
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 形声
声符は(じん)。〔説文〕三上に「問ふなり」とあり、訊問の意。〔詩、小雅、出車〕に「執訊(しつじん)醜(くわくしう)」の語があり、金文に字を「執」に作る。は人を後ろ手に縛り、前に祝誓の器((さい))をおいて自己詛盟をさせ、きびしく訊問する意で、訊の初文。訊はその形声の字。のち信と通用する。
[訓義]
1. しらべる、といただす、せめとう。
2. とう、つげる、いさめる。
3. いう、たより、ことば。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕訊 トブラフ・トフ・コフ・ツグ・トトノフ
[語系]
訊・・(迅)siunは同声。に急速にする意があり、訊もその義をとるものであろう。もとの字は、虜囚をきびしく訊問する形の字である。
[熟語]
訊▶・訊馘▶・訊鞫▶・訊鞠▶・訊糾▶・訊検▶・訊験▶・訊寤▶・訊考▶・訊罪▶・訊杖▶・訊譲▶・訊責▶・訊治▶・訊牒▶・訊訪▶・訊問▶
[下接語]
案訊・音訊・鞠訊・鞫訊・験訊・考訊・栲訊・執訊・召訊・審訊・覆訊・芳訊・問訊・来訊
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報