言解(読み)いいほぐす

精選版 日本国語大辞典 「言解」の意味・読み・例文・類語

いい‐ほぐ・す いひ‥【言解】

〘他サ四〙
事情を説明して相手の怒りや疑いなどを解く。言いひらく。言いほどく。弁明する。
浄瑠璃・浦島年代記(1722)三「よしなき事をいひほぐさば」
② 論じ立てて非難する。反対を表明する。
※浄瑠璃・壇浦兜軍記(1732)三「この岩水は呑込まぬ不埒(ふらち)不埒と言ひほぐす」

いい‐ほどき いひ‥【言解】

〘名〙 申し開きをすること。言いわけをすること。弁解
評判記役者口三味線(1699)京「此人のいひほどき一しゅにて、末々入くみたる事共迄、見物よくのみこむやうに、云仰らるる事」
老嬢(1903)〈島崎藤村〉一「関子に言はれて夏子は弁解(イヒホドキ)をしようとして」

いい‐と・く いひ‥【言解】

〘他カ四〙 立場、事情などを説明して、相手の理解を求める。弁明する。釈明する。
読本南総里見八犬伝(1814‐42)二「有身(みごも)れる事実ならば、よしや臥房を共にせずとも、それいひ解(トカ)ん証据(あかし)はなし」

いい‐ほど・く いひ‥【言解】

〘他カ四〙 =いいほぐす(言解)〔文明本節用集(室町中)〕
※中華若木詩抄(1520頃)中「我がそなたを、思ふこころを、云いほどいて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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