精選版 日本国語大辞典 「言付・託」の意味・読み・例文・類語
こと‐づ・ける【言付・託】
〘他カ下一〙 ことづ・く 〘他カ下二〙 (古くは「ことつける」)
① 他のことにことよせる。口実を設ける。かこつける。託す。
※塗籠本伊勢物語(10C前)二一「はかなき事にことつけて世中をうしと思て」
※実方集(998頃)「おぼつかな我がことつけし郭公はやみの里をいかて鳴くらん」
こと‐づけ【言付・託】
〘名〙
① かこつけること。こと寄せること。口実。
※枕(10C終)八三「『職へなむ参る、ことづけやある、いつか参る』などのたまふ」
こと‐づかり【言付・託】
〘名〙 依頼されること。また、そのもの。
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