西郷(村)(読み)にしごう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「西郷(村)」の意味・わかりやすい解説

西郷(村)
にしごう

福島県中通り最南端、西白河郡(にししらかわぐん)の村。1889年(明治22)西郷村成立以来、境域変更はない。東部の白河市との境界をJR東北本線、東北新幹線、国道4号、東北自動車道が走り、白河インターチェンジがある。また村域を南北に二分する阿武隈(あぶくま)川に沿って国道289号が通じる。西部那須(なす)火山群に続く甲子高原(かしこうげん)が広がり、日光国立公園の一部をなし、甲子温泉新甲子温泉がある。東部には水田が広がるが、白河市の影響で工場立地も多い。西部の高原はかつては馬産地で知られ、現在は乳牛飼育など畜産が盛んである。独立行政法人家畜改良センターがある。「上羽太(かみはぶと)の天道(てんとう)念仏踊り」は県指定無形民俗文化財。面積192.06平方キロメートル、人口2万0808(2020)。

[渡辺四郎]

『『西郷村史』(1978・西郷村)』


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