西弘小路(読み)にしひろこうじ

日本歴史地名大系 「西弘小路」の解説

西弘小路
にしひろこうじ

[現在地名]高知市まるうち一―二丁目

高知城の西側、内堀に接し、西大門より西に向かう筋と、内堀に沿って南に向かう広小路に面して侍屋敷が並ぶ。寛文九年(一六六九)の城下町絵図によると、高知城西大門より西に向かい、郭中かちゆう堤防に至る筋と、そのほぼ中間より南に向かう筋があり、すべて侍屋敷。町の北から西へと続く堤防に沿う筋に面する、片側の侍屋敷地もある。このうち南北の筋と、内堀との間の侍屋敷は元禄一一年(一六九八)の大火後に取除かれ、広場とされた(高知市沿革略志)。天保一二年(一八四一)の城下町絵図によると、この広場(広小路)と内堀との間が緑地帯となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android