西川(町)(読み)にしかわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「西川(町)」の意味・わかりやすい解説

西川(町)
にしかわ

山形県中央部、西村山郡の町。1954年(昭和29)西山、川土居(かわどい)、本道寺(ほんどうじ)、大井沢の4村が合併して成立。北を出羽(でわ)三山の主峰月山(がっさん)、西を朝日連峰の急峻(きゅうしゅん)な山地に囲まれた豪雪地帯。両山地に源を発する寒河江川(さがえがわ)が町の中央を貫流する。町域を東西に通じる国道112号(月山新道)の旧道六十里越はかつて出羽三山への登拝路で、沿道の本道寺、志津などは宿場町、宗教集落として栄えた。国道112号と併行して山形自動車道が走り、西川、月山の2インターチェンジが設置されている。米作のほか花卉(かき)・果樹栽培などが行われている。1990年(平成2)寒河江ダムが完成、ダム湖の月山湖北方には月山弓張平(ゆみはりだいら)公園がつくられている。北部や南部の山地は磐梯朝日(ばんだいあさひ)国立公園域となっていて、月山志津温泉、月山スキー場、山形県立自然博物園、大井沢温泉、大井沢自然博物館などがある。月山神社出羽神社湯殿山神社摂社月山出羽湯殿山三神社社殿は国指定重要文化財。面積393.19平方キロメートル、人口4956(2020)。

中川 重]

『『西川町史』上・下巻(1995・西川町)』


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