西外江村(読み)にしとのえむら

日本歴史地名大系 「西外江村」の解説

西外江村
にしとのえむら

[現在地名]境港市外江町とのえちよう芝町しばちよう

江戸時代後期に外江村が東西に分立して成立した領内限りの独立村で、外江村の西部を占めた。枝村に芝がある。内浜境うちはまさかい往来が南方わたり村から中海沿いに北上して西外江村に入り、集落の中心部で直角に東折して東外江村へと向かう。

「御船手御定」によると、文政四年(一八二一)から諸口銭請運上として銀一五〇匁を課せられている。天保七年(一八三六)には紺屋職株をもつ者三人がいた(「紺屋職人別申渡状」深田家文書)。同一五年当村甚助は新網所持願を出し、認められている。弘化三年(一八四六)には当村常七が小引網一側の所持を願出、認められた(在方諸事控)幕末には網役銀二〇匁・新引網役銀二匁余を納めていた(藩史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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