西加茂郡(読み)にしかもぐん

日本歴史地名大系 「西加茂郡」の解説

西加茂郡
にしかもぐん

面積:一七二・七五平方キロ
三好みよし町・藤岡ふじおか町・小原おばら

県の中央北部にあたり、矢作川西岸の地域。豊田市の西部の三好町は平野部と台地状地とからなり、豊田市の北部の藤岡町・小原村は山間部に属する。藤岡町・小原村の北は岐阜県の東濃地方、東は矢作川をもって東加茂郡、西は北の標高七〇一メートルの三国みくに山と南の標高六二九メートルの猿投さなげ山を結ぶ山並をもって瀬戸市に接する。三好町の西は愛知郡に接する。越戸こしど(現豊田市)から矢作川西岸を北上する西岸せいがん道と、挙母ころも(現豊田市)から飯野いいの仁木にぎを通り明智あけち(現岐阜県)に抜ける中央ちゆうおう道が通る。

縄文時代前期の馬場ばば遺跡と、古墳時代の宮口みやぐち第一号墳・つつみ第一号墳が小原村域に、藤岡町域には御内平みうちだいら古墳がある。三好町域には、奈良から平安時代の猿投山古窯跡群の一環として黒笹くろざさの古窯跡群がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報