衿(漢字)

普及版 字通 「衿(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 9画

(異体字)
13画

[字音] キン
[字訓] えり・つけひも

[説文解字]

[字形] 形声
声符は今(きん)。〔説文〕八上を正字とし、金(きん)声。「衽(かうじん)なり」とあり、えり、おくみのところをいう。〔礼記、内則〕に「纓(えい)を衿(むす)ぶ」とあり、襟もとで結んだ。衿・・襟は同字異文。今声の字はもと衾を意味し、今には上から蓋う意があり、金・禁には閉じる意がある。

[訓義]
1. えり、えりもと。
2. つけひも、おび、こおび。
3. むすぶ、とじる、おびる。

[古辞書の訓]
名義抄〕衿・ ヒキオビ・コロモノクビ・ツツム 〔字鏡集〕衿 コロモノクビ・ツヅル・ツツム・ユイソヒ・ヒトヘキヌ語彙は襟字条参照。

[熟語]
衿纓衿曲衿契衿喉衿甲衿棍・衿士衿情衿帯衿佩・衿衿服衿抱衿要・衿衿霊衿老
[下接語]
開衿・喉衿・心衿・紳衿・翠衿・青衿

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報