衣笠・絹傘・蓋(読み)きぬがさ

精選版 日本国語大辞典 「衣笠・絹傘・蓋」の意味・読み・例文・類語

きぬ‐がさ【衣笠・絹傘・蓋】

〘名〙
① 絹または織物で張った長柄(ながえ)の傘。昔、天皇、親王公卿などの貴人が外出する際、背後からさしかざしたもの。
令義解(718)儀制「凡盖。皇太子紫表。蘇方裏。頂及四角。覆錦垂総」
仏像などの上にかざす天蓋。
書紀(720)欽明一三年一〇月(北野本訓)「釈迦仏金銅の像一躯、幡盖(キヌカサ)若干」
③ 絹で張った傘や笠。
随筆守貞漫稿(1837‐53)二七「安政以来横浜士民往々西洋製の鍛銕八骨及び十六骨の絹傘を晴雨用人稀に有之」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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