普及版 字通 「蔦(漢字)」の読み・字形・画数・意味
蔦
人名用漢字 14画
(旧字)
15画
[字訓] つた・つたかずら
[説文解字]
[字形] 形声
声符は鳥(ちょう)。〔説文〕一下に「寄生する艸なり」(段注本)とあり、寄生する草の類をいう。〔詩、小雅、弁(きべん)〕に「と女(ぢよら)と 柏を施(めぐ)る」とあり、女は「ひめかずら」、ともに草である。〔詩、周南、樛木〕に「南に樛木(きうぼく)(枝の垂れた木)り (かつらい)之れに(まと)ふ」とあり、その姿は吉祥とされ、祝頌詩や恋愛詩の発想に多く用いられている。
[訓義]
1. つた、つたかずら。
2. ほや、ほよ。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 保与(ほよ)〔名義抄〕 ホヤ 〔字鏡集〕 ツタ・ホヤ・クワイ
[語系]
tyはdyuと声近く、(ちよう)は〔説文〕七上に「艸木の實、垂るること然たり」とあって、の類がぶらさがる形。つたのまとい垂れる形と似ており、声義の近い語であろう。
[熟語]
蔦▶
[下接語]
松蔦
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報