菊池神社(読み)キクチジンジャ

デジタル大辞泉 「菊池神社」の意味・読み・例文・類語

きくち‐じんじゃ【菊池神社】

菊池市にある神社祭神菊池武時武重武光。明治3年(1870)菊池城址社殿創建

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精選版 日本国語大辞典 「菊池神社」の意味・読み・例文・類語

きくち‐じんじゃ【菊池神社】

熊本県菊池市隈府(わいふ)にある神社。旧別格官幣社。祭神は菊池武時・武重・武光ほか二七柱。明治三年(一八七〇明治天皇の勅により菊池城跡に創建。しんみやさん。

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日本歴史地名大系 「菊池神社」の解説

菊池神社
きくちじんじや

[現在地名]菊池市隈府

隈府わいふ東北部の丘陵西端城山しろやま鎮座。同地は隈府城跡の中心にあたり、一帯は桜・ツツジの名所となっている。地元では北宮きたみやの北宮阿蘇神社に対して「しんみやさん」とよばれ親しまれている。祭神は菊池武時・武重・武光を主神とし、武政以下二六柱を配祀。旧別格官幣社。幕末の熊本藩士河上彦斎・青木保弘らが朝廷菊池氏の顕彰祭祀を建白し、慶応四年(一八六八)これがいれられ、明治三年(一八七〇)藩主をはじめ住民の義捐奉賛によって城山に社殿が造営された。

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改訂新版 世界大百科事典 「菊池神社」の意味・わかりやすい解説

菊池神社 (きくちじんじゃ)

熊本県菊池市隈府にあり,1333年(元弘3)九州探題を攻めた菊池武時,その子で九州の南朝軍の中心として活動した武重,武光を主祭神とする神社。また武光の子武政以下26人を配祀する。1869年(明治2),菊池氏の勤王を顕彰するため,菊池の城址に創建,翌年鎮座祭,75年県社,78年別格官幣社に列せられた。菊池能運画像,木造僧形男神座像,菊池氏関係の古文書など多くの文化財を所蔵している。例祭は4月5日。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「菊池神社」の意味・わかりやすい解説

菊池神社
きくちじんじゃ

熊本県菊池市隈府(わいふ)に鎮座。菊池武時(たけとき)、武重(たけしげ)、武光(たけみつ)を主神に、菊池武政以下一族の26柱を配祀(はいし)する。菊池氏は肥後国菊池郡の豪族。武時は1333年(元弘3・正慶2)鎮西探題(たんだい)北条英時(ひでとき)を博多(はかた)に攻めて討死、子の武重は建武(けんむ)中興ののち背いた足利尊氏(あしかがたかうじ)と戦い、武光も征西将軍懐良(かねよし)親王に従い奮戦した。明治天皇はその一族の功を賞し、1870年(明治3)本社を創建。旧別格官幣社。例祭は4月5日、10月15日。境内にある菊池歴史館蔵の菊池家憲、菊池神社文書、菊池能運(よしゆき)画像などは国の重要文化財。

[平泉隆房]


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百科事典マイペディア 「菊池神社」の意味・わかりやすい解説

菊池神社【きくちじんじゃ】

熊本県菊池市隈府(わいふ)に鎮座。旧別格官幣社。菊池武時および子の武重・武光をまつる。1870年菊池城跡に鎮座。例祭は4月5日。ほかに千灯籠祭(7月土用入りの日)など。
→関連項目菊池[市]隈府

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