色ふ(読み)イロウ

デジタル大辞泉 「色ふ」の意味・読み・例文・類語

いろ・う〔いろふ〕【色ふ/彩ふ/艶ふ】

[動ハ四]
美しいいろどりをしている。映える。
「いかばかり思ひおくとも見えざりし露に―・へる撫子なでしこの花」〈和泉式部集・下〉
色が美しく交じる。
「かざしの花の色々は秋の草に異なるけぢめ分かれで、何事にも目のみ紛ひ―・ふ」〈・若菜下〉
[動ハ下二]
美しくいろどる。
大領おほくび端袖はたそで―・へたる直垂ひたたれに」〈平家・一一〉
金や宝石などをちりばめて飾る。
「くさぐさのうるはしき瑠璃を―・へて作れり」〈竹取
文章などを飾る。潤色する。
「詞を―・へて云ふ程に綺語と云ふぞ」〈四河入海一九

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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