舟船(読み)シュウセン

デジタル大辞泉 「舟船」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐せん〔シウ‐〕【舟船】

ふね。船舶

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精選版 日本国語大辞典 「舟船」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐せん シウ‥【舟船】

〘名〙 ふね。船舶。
明衡往来(11C中か)下末「具表微志、而舟船遅来、自以懈怠」
海道記(1223頃)竹の下より逆川「棹哥数声、舟船を明月峡の口によせ」 〔後漢書‐袁紹伝〕

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普及版 字通 「舟船」の読み・字形・画数・意味

【舟船】しゆう(しう)せん

舟。〔三國志、蜀、先傳〕先劉備)、亮を(つか)はして自ら孫に結ぶ。瑜・普等、水軍數はして、先と力を(あは)せ、曹(操)と赤壁に戰ひ、大いに之れを破り、其の舟を焚(や)く。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「舟船」の意味・わかりやすい解説

舟船
ふねふな

狂言曲名。太郎冠者(かじゃ)狂言。『舟ふな』とも書く。主人の供をして西の宮参りに出かけた太郎冠者(シテ)は、途中、神崎(かんざき)の渡しで「ふなやーい」と船頭を呼ぶ。主人が「ふね」と呼ぶようたしなめると、冠者は古歌を引いて「ふな」だと反論する。主人も古歌をあげて「ふね」だとやり返したものの、次々と古歌を引く冠者に対し、一首だけではどうも分が悪い。そこで謡曲三井寺(みいでら)』の一節を思い付き、「……ふねもこがれいづらん」まで謡うが、次が「ふな……」となるので詰まってしまう。冠者が「ふな人もこがれいづらん」と続けて謡ったところを、主人がしかって終わる。さかしい太郎冠者を扱った曲で、主人とのやりとりに軽妙な味がある。

[池田英悟]

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